B-CASカードは、デジタル放送受信機に同梱されているICカードです(台紙に貼り付けた状態で同梱されています)。
BS・110度CS・地上デジタル対応受信機には赤色のBS・CS・地上共用カードが、地上デジタル専用受信機には青色の地上デジタル専用カードが同梱されています。
B-CASカードは、地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送の番組の著作権保護、有料放送、自動表示メッセージ、データ放送の双方向サービスなどに利用されています。
※一部の受信機には、小型(Plug-inSIM形状)のB-CASカード(ミニカード)が同梱されています。
※一部の地上デジタル専用受信機では、B-CASカード(特別内蔵用カードまたは特別内蔵用ミニカード)があらかじめ装着(内蔵)されています。
※ケーブルテレビ用セットトップボックスで使用するB-CASカードは、ご加入のケーブルテレビ会社からお客様に渡されるCATV専用カードになります。
当社の社名、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズは、英語表記の、BS CONDITIONAL ACCESS SYSTEMS をカタカナ化したものです。当社が取り扱っている「B-CASカード」もその頭文字を使って作られた名称で、「B-CAS」、「ビーキャス」として商標登録されています。
コンディショナルアクセスシステムは、日本語では「限定受信システム」と言います。
「限定受信システム」とは、有料放送のように、契約した人だけが放送を受信できるようにするシステムです。NHK-BSの受信確認メッセージも、その機能の一部を使って運用されています。
衛星を意味する「ビーエス(BS)」は、2000年のBSデジタル放送の開始に際し当社が設立された事から、社名の一部になっています。2004年4月より、地上デジタル放送等で、著作権保護のエンフォースメント(受信機が正しくコピー制御機能を付けていることを担保)のためにB-CASカードが利用されだしましたが、社名としては今も「ビーエス(BS)」を冠しています。
B-CASカードは、1枚のカードを複数の有料放送事業者がそれぞれ独立して利用することができます。
B-CASカードは受信機メーカーでデジタル放送受信機に同梱され、視聴者の元に届けられています。これによって有料放送に加入しても、専用のデコーダーを使用することなく、サービスを受けることができます。
当社は電波産業会(ARIB)の規格を守っていることを条件に、受信機メーカーと契約を結び、B-CASカードを発行しています。
B-CASカードは、契約先の受信機メーカーに支給され、その後テレビやレコーダーなどの製品に同梱されて視聴者の手元に届きます。
テレビやレコーダーなどの受信機を購入されると、取扱説明書などと一緒に、B-CASカードが同梱されています。B-CASカードは契約約款と共に台紙にシュリンクラップされており、ラップを剥がしてカードを取りだすことで、お客様が契約約款に同意されたことになります。B-CASカードは、システムのセキュリティの観点から、所有権が弊社に帰属しています。この、契約約款の主旨は、カードの不正使用や改竄の防止などが主な目的で、一般の視聴に使用されている限りは、契約上の問題が起きることはありません。
ご注意ください