[著作権を守るために]
BSデジタル放送テレビ6社(NHK、ビーエス日本、BS朝日、ビーエス・アイ、ビー・エス・ジャパン、ビーエスフジ)は、無料放送においてもコンテンツ権利保護方式の導入を可能とした総務省令の一部改正(2002年6月)を受け、来年4月からコンテンツ権利保護方式を導入致します。
デジタル放送では高画質の録画・コピーを無限に繰り返すことが可能であり、また、ブロードバンド等の通信系メディアに送信することも容易です。このため、一般の視聴者の皆様が私的な録画の範囲を越えて、放送番組やデータ放送等を複製したり再送信するなど、コンテンツの権利を侵害してしまうおそれがあります。
また、こうした事態が繰り返される事によって、コンテンツの権利者がデジタル放送に優良なコンテンツを提供しなくなり、ひいては魅力的な放送番組の継続が困難となるおそれがあります。
今回のコンテンツ権利保護施策は、こうしたコンテンツの権利侵害を未然に防ぎ、BSデジタル放送の内容をより充実したものとするために導入するもので、導入後は、原則として、「1回だけ録画可能」のコピー制御信号を加えることになります。
この信号とともに録画された番組は、他のデジタル録画機器へのダビングはできません。
*補足
- このコピー制御信号は、WOWOW、スター・チャンネルなどですでに利用されているもので、それをNHKや無料民放も利用することになります。
- VHSなどのアナログ録画機器での録画や、アナログ放送での録画はこれまで通りです。
B-CASカードを使用した今回の方式は、デジタル放送波にコピー制御信号を重畳し暗号化して送出し、受信機のB-CASカードに書き込まれているデータによって暗号を解く仕組みです。
受信機に同梱されているB-CASカードを挿入していただければ、これまで同様、BSデジタル放送をご覧いただく事ができます。
[デジタル放送の基盤整備]
BSデジタル放送テレビ6社は、このコンテンツ権利保護実施に向けた準備の一環として、既に販売されたBSデジタル受信機のB-CASカードに向けて、10月1日から本方式に対応したデータの送信を開始します。
この送信は当面、来年4月までの約6カ月間実施する予定で
す。
BSデジタル放送は2000年12月から放送を開始し、今年8月末現在で約440万世帯の視聴者にご覧いただいておりますが、初期に販売された受信機のB-CASカードの一部(2000番シリーズ)には、今回のコンテンツ権利保護方式に対応したデータが書き込まれていないため、今回のデータ送信を行う事になりました。
視聴者の皆様には、B-CASカードを受信機に挿入していただき、上記6社の何れかの放送を、いつものように視聴していただければ確実にデータが書き込まれ、視聴者の皆様には一切ご迷惑をおかけすることはありません。
なお、既にデータが書き込まれたB-CASカード(2002番シリーズ、3000番シリーズ)をお持ちの視聴者は、そのままご覧いただけます。
[お問い合わせ先]
お問い合わせ先コンテンツ権利保護方式の運用に関する全般的なお問い合わせにつきましては、10月1日より開設されます。
『コピー制御お問い合わせセンター(0570-000-288)』 まで。